「ご自宅でも、椅子から立ったり座ったりする時に、お尻を浮かせた状態で一度止まってから次の動作に移ると、自然にスクワットができます。こうした小さな積み重ねが、実はとても大事なんです」と門田さんは言う。
教室では、栄養士による食生活のアドバイスや、歯科衛生士が教える口腔マッサージ、脳トレのゲームなども取り入れて、シニアの健康を生活全般から支えるための取り組みがなされているということだった。
教室に参加した人からは、「足の運びがスムーズになった」といった感想のほかに、「教室に通うのが楽しみだった」という声も寄せられているという。
文京区だけでなく多数の自治体が独自の取り組みを行っているので、読者のみなさんもお住まいの地域の情報を調べてみることをおすすめしたい。
杖も靴も、つまりは外へ出るためのツール。転ぶのが怖いから、疲れるからと家に閉じこもっていては、転倒のリスクは高まるばかりだろう。
3つの取材先で教わった「骨折しないための知恵」を支えに街歩きを楽しむことにしよう、と決意をかためる65歳の春なのだった。
