(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
国士舘大学大学院客員教授・八幡和郎先生は、「近代日本において、全国のどこで生まれても地元の各都道府県に名門高校があり、良質な高校教育を受けることができることは国力の源泉となってきた」と語っています。当連載では、そんな八幡先生の著書『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで -』から一部を抜粋し、全国の名門高校をご紹介していきます。今回取り上げるのは「四天王寺高校」です。

四天王寺高校 私立/女子校/小中高一貫/大阪府大阪市天王寺区

西日本一の女子進学校。卓球の石川佳純などスポーツでも活躍

四天王寺高校は、バレーボールの名門として昭和39年(1964)の東京五輪での「東洋の魔女」たちに、4名の卒業生を送り込んだころから全国で知られるようになった。

ところが、中高一貫の受験の名門女子校としてはほとんど知られてこなかった。大阪府立天王寺高校と校名が紛らわしいのも一因だが、最近では、女優の高畑充希(高校からは東京に転居)がここの中学校の出身で、マスコミを通じて「偏差値70の超名門出身」と喧伝されて、少し知名度が上がった。

前身は天王寺高等女学校で、大正11年(1922)、聖徳太子1300年忌記念事業として、天台座主で四天王寺住職の吉田源應によって設立された。校舎は、四天王寺の境内西側にあり、JR天王寺駅からも近い。戦後になって新制高校への移行を控えて、四天王寺高校に改称した。女子校なのに校名に「女子」が付かないのも、府立天王寺高校と紛らわしい理由の一つだ。

教育方針は「聖徳太子の和の精神を礎とし、高き美風を失わず、円満で深い人間性を具(そな)えた信念ある女性の育成を目的としている」。高校からの募集もあるが、中学からの場合、「医志コース」「英数Iコース」「英数IIコース」「文化・スポーツコース」に分かれている。