田川 そう、黒柳さんはすべて「自分らしい」から素敵なんだと思います。普段の装いもすごく徹子さんらしくて。
黒柳 好きなものは、大人になっても変わらないわね。ファッションページを見て、いいなと思ったら、すぐお店に電話して「あれ、まだありますか?」と聞いて自分で買いに行く。変わったデザインの服も、着ちゃえばこっちのもの(笑)。「これが好き!」と思うことが大事だと思います。
あと、「わぁ~っ!」と感動すること。人は歳をとると、いろいろな経験をしてきたぶん、「これ、前に見た」とか「知ってる」とか思いがちで、心の動きが鈍る。でも、いくつになっても、感動は人にとって本当に大事だと思うの。
田川 まったく同感です。美術館に来館した皆さんは目を輝かせて「わぁ~っ!」と言ってくださいます。感動はそうやって人に伝わっていくものなんですね。これからも、そういう作品を作り続けたいと思います。
黒柳 感動がなくなると、私たちの仕事は成り立ちません。なぜなら私たちの仕事は喜びや驚き、悲しみのなかでできているから。
おかげさまで『徹子の部屋』は、今年2月で50周年を迎えましたが、ゲストのお話を聞いて「ここは泣いたほうがいいんだろうか」と考えてやるようになったら、もうやめどき。今はまだ、「わぁ~っ!」と感動できるので、もう少し続けるつもりです。
黒柳さんが大切にしてきた衣装や小物、ガラスのペーパーウェイトや犬筥のコレクション、世界各地で出合ったアートや工芸品などを展示。文化・芸術の魅力と社会貢献活動にも触れられる。
長野県北佐久郡軽井沢町長倉574
【田川啓二美術館】
田川さんのオートクチュールビーズ刺繍のドレスを中心に、卓越した職人の手仕事が凝縮した作品を展示。アンティークの陶磁器、美術着物、蒔絵や象嵌、カシミール地方の手織りショールなども公開
栃木県那須郡那須町高久丙1790-20

