生まれ月と学力の関係
生まれ月と学力の関係を見ていきましょう。
下図は、埼玉学調の2015~2018年のデータに基づく分析結果です(1)。横軸は月齢、縦軸はテストの成績を示しています。成績は「2015年の小学6年生(英語のみ中学2年生)の平均」を0(基準点)として、それより成績が良ければプラス、悪ければマイナスで表しています。グラフの点は、同じ学年に属する子どもたちを生まれ月ごとに平均した成績です。左端が3月生まれ(学年で最年少)、右端が4月生まれ(最年長)の子どもを表しています。学年ごとの成績は、左下から順に小学4年生、5年生……と中学3年生まで上がっていきます。
対象教科は、算数(中学では数学)、国語、そして英語です。英語については中学2年生と3年生だけが対象です。
グラフを全体的に眺めると、共通して二つの特徴が見えてきます。一つは、成績が右肩上がりの線になっていることです。これは学年が上がるにつれて子どもの学力が向上していることを意味します。もう一つは、同じ学年の中で右に行く(=月齢が高くなる)ほど成績が良いことです。つまり、生まれ月による差が学力に表れているのです。
(1) Yamaguchi, S., Ito, H., & Nakamuro, M. (2023) “Month-of-Birth Effects on Skills and Skill Formation.” Labour Economics.