親の特徴との関係

続いて、親の特徴との関係を見てみましょう。世帯主(主に父親)の職業を、大企業の正社員、中小企業の正社員、自営業、非正規雇用、無職などに分けて調べました。もし社会経済的に豊かな家庭ほど4月を選んでいるなら、大企業正社員に4月生まれが多い、といった傾向が現れるはずです。ところが、どの職業でも生まれ月による差はほとんど見られませんでした。

親の年齢にも大きな違いはなく、むしろ4月生まれの子どもの親のほうがわずかに若い傾向がありました。母親で0.1歳、父親で0.13歳ほど若いという差です。一般的には、教育に熱心な家庭ほど準備を整えてから出産するため親の年齢は高くなりがちです。その点を考えると、この結果は意外でもあります。

さらに、埼玉県内の自治体から提供されたデータを用いて、家庭の経済状況も調べました。生活保護の受給、低所得世帯向けの教育補助、ひとり親家庭といった指標を見ても、3月生まれと4月生まれの間で有意な違いは見られませんでした。

こうした結果を総合すると、親の職業や年齢、経済状況といった要因と生まれ月の間には、ほとんど系統的な関係はありませんでした。わずかな差はありましたが、実質的に意味を持つほど大きくはなく、むしろ4月生まれに不利に働くような傾向さえありました。