ユーモアセンス

1991年に話題になった成田きんさんと蟹江ぎんさんという100歳の双子(1892年〈明治25年〉生まれ)の方も、そういう味を出していました。

発言の一つ一つに長老だからこその笑いがありました。

『長老力 老害と呼ばれない人になる!』(著:齋藤孝/山と溪谷社)

きんさん・ぎんさんが特別なことをしていたわけではありません。けれども、その存在が日本中に安らぎや安心感を与えていました。高齢になっても、こんなにユーモアがあるんだ、二人で生涯仲良く明るくやっていけるんだと思わせてくれました。

あるいは泉重千代さん(戸籍上1865年〈慶応元年〉8月20日生まれ)。鹿児島県徳之島出身の男性で、100歳を超えて1995年までギネスブック公認の人類の世界最長寿、2010年まで男性の世界最長寿とされていた人物です。

この方もユーモアセンスがあって、「どんな女性が好みですか」と尋ねると「年上の人」と答えて決定的な爆笑をさらいました。世界最高齢の人が「年上の人」と言うのは心の余裕ですね。そういう長老的な存在がいることによって社会は救われるんだと、みんなが感じていました。