お前なんかぺーぺーだ
忘れもしない。その時、「お前は俺の書生になれ」って言われたのよ。書生って夏目漱石の時代じゃないんだから(笑い)。それで、「どういう意味ですか?」と聞いたら、「どういう意味もないよ。適当に小遣いあげるから書生になれ」って。
あとから考えると、あのケチな師匠が小遣いをあげると言ったんだから、ものすごく気に入られたんだと思う。
小遣いの額? その時はもらっていない。僕は落語家ではなくタレント志望だったけど、ほかの弟子たちはみんな噺家(はなしか)だからね。あとから考えたら、飛ぶ鳥を落とす勢いの芸人だった師匠にとって、僕は使いやすかったんじゃないのかな。
ちなみに、弟子入りした時、師匠の「お前なんかぺーぺーだ」という鶴の一声で、僕の芸名が「ペー平(ぺー)」に決まったの。