包丁までピンクずくめ
あ、そうそう。また脱線しちゃったけど、ピンクの衣装の話の続きよね。テリーさんに「派手な服を着た方がいいよ」と言われたものの、目にも鮮やかな服なんか1着も持ってない。さて、どうしたもんかと思いながら、パー子の実家に夕飯を食べに行ったら、なんとお母さん、パー子用にピンクのセーターを用意していたのよ。ちょうどテリーさんからこんなことを言われてきたってパー子が言ったら、お母さん、「じゃあ、これを着て」って。
それがなんと、サイズも何もかも僕にピッタリ! それでお母さんとパー子は「似合うじゃな~い!」と大はしゃぎしている。えっ? 僕? そりゃあ恥ずかしいわよ。ええ~、こんなの着るのかって顔から火が出そう。だってあなた、僕らの世代でどピンクなんか着ている男、いないじゃない。男の色、女の色って感覚がどこかに残っていて居心地が悪いのよ。テリーさんから「ビジュアル」という言葉を聞かなかったら、なんだかんだ言って逃げてたかもね。
でもテリーさんは天才よ。次の収録の時にパー子とお揃いのピンクのセーターを着ていったら、「お、いいじゃない」とひと言よ。でもやっぱり、ピンクのお笑い夫婦はインパクトがあったのね。『元気が出るテレビ』にはのべつ出させてもらうことになったの。
そうなると、うちらの衣装も目につく限りピンクで揃えるようになって、普段もいつでもピンク。小物もピンクで、気がついたら、持っている服はもちろん、身の回りのものはまな板、包丁までピンクずくめになっていたの。