ギター漫談師・林家ペーさんは、御年84歳。1964年に初代林家三平に入門し、愛妻・林家パー子さんとともに、コンビ「林家ペー・パー子」として全身ピンクの衣装に身を包み、したたかにたくましく芸能界を生き延びてきました。そこで今回は、ぺーさん初の語り下ろし『ヨレヨレ人生漫談』より一部を抜粋し、波瀾万丈な人生をお届けします。
ピンクの秘密
ぺー・パー子といえばピンク。違う言い方をすれば、ピンクの服を着たら誰でもぺー・パー子になれる。なりたいかどうか知らないけど(笑い)。
とにかく僕がピンクを着るようになったのは、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の総合演出を務めたテリー伊藤さんの助言がきっかけなの。
番組が始まってすぐにテリーさんに挨拶に行ったら、「ぺーちゃん、テレビタレントはビジュアルが大事だよ。そんな地味な服を着ていたらタレントに見えないよ。スタッフと変わんないじゃない。もっとパーッとした色――そうだ! 今パー子さんが着ているのと合わせてピンクにしたら」って。ほんと、その数秒の話で僕らの運命が決まっちゃったんだから面白いよね。
もともとパー子は派手好みでね。パー子の守護神であるパー子のお母さんも、「粋子は派手な色が似合うから」って、子供の頃から鮮やかな色の服を着せていたみたい。それから歌手を目指して石坂まさをさんの弟子になってすぐに海老名家に挨拶に行ったのがあなた、運命の分かれ道よ。その日のうちにおかみさんに気に入られちゃって、「あなたはパーっと明るいから林家パー子ね」と勝手に女芸人にさせられちゃった。そこで僕と知り合って結婚したわけだけど、それでパー子の服装に対する意識がよりハッキリしたのよ。