お子さんと会話するには心身のモードに注目

人の体と心は、自律神経の働きによって、3つの状態を行き来します。わかりやすくお話するために、摂食障害のお子さんの心身の状態を3色のモードであらわします(吉里恒昭先生の『「ポリヴェーガル理論」がやさしくわかる本』〈日本実業出版社〉を参考にしています)。

赤はイライラ・不安モード、青は拒絶・孤独モード、緑は安心・つながりモードです。

お子さんとちゃんとした会話ができないのは、お子さんとお母さんの間で、体と心のモードが噛み合ってないからです。そこで、心身の状態をあらわすこの「3つのモード」を知っておくと、お子さんとのコミュニケーションに役立ちます。

心身が穏やかな3つのモード

<『わが子が摂食障害になったら読む本』より>

赤モードのとき

アクセルが入っている状態。体に力が入っていて、イライラ。不安、焦りで落ち着かない。「どうにかしなきゃ」といった完璧思考、白黒思考、衝動的になりやすい。

緑モードのとき

心身ともにリラックスした状態で、コミュニケーションに最適。体は適度に緩み、落ち着いていて穏やか。「どうにかなる」「どっちもいいよね」といった柔軟な思考ができやすい。

青モードのとき

急ブレーキの状態。体から力が抜けて無気力。心と体のメンテナンスが必要。「どうせダメ」「終わりにしたい」など自己否定・孤独感が強い。引きこもりが起きやすい。

摂食障害のお子さんの3つのモード

<『わが子が摂食障害になったら読む本』より>

赤モードのとき

体も心もヒートアップしすぎて、過食になりやすい。

赤モードと青モードを行ったり来たりで、アップダウンが激しい。過食嘔吐になりやすい。

青モードのとき

体も心もシャットダウン。拒食になりやすい。

お母さん自身も緑モードで

お母さんも子どもも緑モードにいるときが、もっともコミュニケーションがとりやすい状態です。お子さんのモードに合わせて働きかけを変える必要があります。

なるべくお母さんも緑のモードを意識してみてください。お子さんとのコミュニケーションが取りやすくなるだけでなく、お母さん自身のストレスも軽くなります。