回復へと向かい、子どもの命を守るために
子どもとのコミュニケーションに戸惑うお母さんは次のような態度をとりがちです。
・お子さんをなんとか説得しようとする。
・これ以上、お子さんを刺激しないようにする。
残念ながら、どちらも状況を改善する方法ではありません。ところが、多くのお母さんは、この2つを繰り返すループにはまってしまいます。
ループが数か月で終われば早いほうで、何年、何十年も続くことは珍しくありません。長引くほどに、お母さん自身の心もヘトヘトになってしまいます。
でも、お母さんは自分がどんなにしんどくても、お子さんを見放すことができません。「この子の命を守れるのは自分だけだ」という切羽詰まった思いがあるからです。
心をすり減らしながら、それでも踏ん張っているお母さんに、ぜひ知っておいてほしいことがあります。
お子さんの命を守るように、お母さんの心も守ってください。
お母さんの心を守ることが、お子さんの命を守ることにもつながります。
今、目の前にお子さんの摂食障害の症状があると信じられないかもしれませんが、お母さんの「安心感」が増えれば、お子さんの安心感も増え、お子さんも苦しい食べ方を手放す方向に進んでいけるのです。
反対に、「よかれと思って」「心配だから」とお母さんの不安が先に立つと、お子さんもますます不安が増えて、摂食障害の症状も悪化してしまいます。
お子さんの「性格」や「意志」で摂食障害が起きているのではありません。痩せることがいいという社会的な風潮、生まれもった体質、心の感じ方などさまざまな要因で苦しさを抱えるようになり、その苦しみが摂食障害となって表出したのです。
着実に回復に向かうために、お母さんとお子さんが一緒に緑モードで過ごす時間を増やしましょう。お母さんの関わり方でお子さんの緑モードを育むことができます。
焦らずに一緒に進んでいきましょう。
※本稿は、『わが子が摂食障害になったら読む本』(ビジネス社)の一部を再編集したものです。
『わが子が摂食障害になったら読む本』(著:大橋とも 監修:松本功/ビジネス社)
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