「シャケ」へのこだわり
わたしは、嬉しかった。
油断すると泣きそうになった。
「わたしね、すごく、シャケにこだわっているの」
「そうなんだ」
「シャケの話をしていると、同じようにシャケを愛する友人が、教えてくれるんです、推しのお店を。ありがたい、こんなありがたいことは、ないのです」
「ありがたいね」
「今日のお弁当のシャケは、この前動物愛護のフリマやってたときに手伝ってくれた静岡県の清水区の人とシャケの話になって、教えてもらって取り寄せた。塩味が強いからオニギリに混ぜたわけ」
(写真:stock.adobe.com)
「あ、わかる!」
「で、いつものシャケは、ほらそのままごはんの上に乗せるやつは、塩が弱いから、だけどそのまま食べるとそれは美味しいでしょう」
「わかる!」
「わたし、嬉しいです」
「どこのシャケ?」
「並んでる、1時間ね」
「どこの?」
「富士市」
「どこ?」
「静岡です」
「静岡まで行ってんの?やば」
「もう一つのシャケは取り寄せで、清水の」
「どこ?」
「だから静岡です」
「静岡ばっかじゃん、やば」
「特別やばいことはないんですけど、今のところ辿りついたのが、その2店舗です。身が大きく、美味しく安いです」
「ママ」
「はい」
「美味しいシャケを頑張って探してくれてありがとう」
