(写真提供:Photo AC)
令和7年に総務省から発表された「統計からみた我が国の高齢者」によると日本の総人口に占める65歳以上の割合は世界で最も高いそうです。そんな中、元外交官で文筆家である「知の巨人」こと佐藤優さんは「これからの20年こそ、自分史上『最高の人生』が送れる」と語ります。そこで今回は佐藤さんの著書『定年後の日本人は世界一の楽園を生きる〈実践・成功編〉』より一部を抜粋し、「定年後の日本人が楽園をつかむ実践マニュアル」をお届けします。

孤独死を避けるためにも

定年後の人たちの問題は、収入の減少だけではない。かつての会社の部下たちから相談をされることもなくなり、寂しさを感じるようになる。そんなときは、周囲が決める他律的な評価で生きることをやめて、自律的な価値観を持ちつつ交友関係を再構築することだ。

そのためには、趣味の会、小中高校の同窓会、大学時代のサークル仲間との会合など、価値観を共にする人々が集う居場所の確保が必要となる。そして、それまで仕事に注ぎ込んできたエネルギーを、定年後は同好の士たちに向けるのだ。

一生付き合うのはリアルに会える人である。まず手始めに、しばらく疎遠になっていた友人たちを、リストアップしてみてはどうだろうか。

それは孤独死を避けるためにも必要になることだ。

特に男性の孤独死は、日本における深刻な社会問題の一つであり、孤独死全体の約8割(83.3%)を男性が占めるという調査結果もある(日本少額短期保険協会、2025年)。特に50代後半から60代の男性に高いリスクが見られ、厚生労働省の人口動態調査(2020年値分析)などを基にした推計では、未婚男性の死亡年齢の中央値は約67.2歳である。日本人男性の平均寿命より約15歳も低いのが現状だ。