男性の孤独死が多い背景と現状

このように男性の孤独死が多い背景と現状には、以下のような特徴がある。

(1)社会的孤立と相談相手の不在:定年退職や離職によって社会(会社)との接点がなくなると、急速に孤立する傾向がある。また、男性は孤独感を自覚しにくく、周囲に助けを求めるのが苦手な人が多いことも要因とされる。

『定年後の日本人は世界一の楽園を生きる〈実践・成功編〉』(著:佐藤優/飛鳥新社)

(2)発見までの日数と住環境:日本少額短期保険協会のデータによると、孤独死の発見までの平均日数は19日。異変に気づくきっかけは、近隣住民による異臭や害虫の通報、あるいは家賃や公共料金の滞納によるものが多く、室内が「ゴミ屋敷」化しているケースも少なくない。

(3)死後の責任と費用:賃貸物件などで孤独死が発生した場合、特殊清掃や遺品整理の費用(原状回復義務)は、原則として法定相続人が負担することになる。