三戸式予防メソッド(4) スマートフォンを両手で操作する

「片手スマホ」が利き手の親指をむしばむ

スマートフォンが普及し始めた当初は、ジュニア層やシニア層はまだガラケーを使っていたり、そもそも携帯電話を持っていなかったりしましたが、時代は変わりました。今では、小さいお子さんから、おじいちゃん、おばあちゃんまで、誰もがスマホを持っています。

使用頻度や依存度は、世代、仕事、生活環境、性格などによって千差万別でしょうが、よく使う人もそうでない人も、絶対に守っていただきたいことがあります。

それは、「両手で操作する」もしくは「置いて操作する」です。

加えて、スマホ操作時は長時間同じ姿勢でいないことも大切になります。

現在主流のスマートフォンは、画面の大きさが重視されていることもあってか、以前に比べ大型化が進んでいます。お子さんや女性の片手には、すっぽりと収まらないでしょう。

にもかかわらず、ほとんどの人は、画面のタップ、スワイプ、フリックといった操作を、片手でこなそうとします。

その際、利き手でスマホを持ち、場合によっては親指をぐっと伸ばして操作をしているのではないでしょうか。

手の小さいお子さんや女性だけでなく、手の大きい男性にしても、指から遠く離れた画面の端の部分を触ろうとして、親指を無理に伸ばした経験はきっとあると思います。

じつは、この動きが親指に大きな負担をかけるのです。

電車に乗ると、現状がよくわかります。車内にいる大半の人がスマホを操作している――そんな様子をすぐにイメージできるでしょう。

座っている人のなかには両手操作の人がいるかもしれませんが、立っている人は片方の手で手すりやつり革につかまっているので、ほぼ例外なくもう片方の手でスマホを操作することになります。

当然、それではいけないのですが、自分の病院の診察室ではないので、さすがに注意するわけにはいきません。

<『自力でできるヘバーデン結節のリセット法』より>

だから私はこのようなかたちで、警鐘を鳴らすことにしました。

片手スマホは本当によくありません。

今や完全にスマホは1人1台の時代になったので、この先はそれが原因で手指(とくに利き手の親指)の病気に見舞われる人が、確実に増えていくと思います。

また、片手スマホは肘を曲げている時間が長いために、肘部管症候群(スマホ肘)や外側(内側)上顆炎などを発症する人もいます。

スマートフォンは必ず両手(片方の手で持って、もう片方の手で操作)で、もしくは置いて操作しましょう。

※本稿は、『自力でできるヘバーデン結節のリセット法』(アスコム)の一部を再編集したものです。

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自力でできるヘバーデン結節のリセット法』(著:三戸一晃/アスコム)

手指疾患には、病院に通わずに自分で改善させられるケースもあります。

完治は難しくても、日常生活が楽になるまで症状を軽減させることなら可能です。

人間に備わっている自然治癒力は、本当にすごい!