監視対象
次に「誰を監視しているのか?」「どんな情報を収集しているのか?」ということについて述べてみよう。
公安警察が「監視対象」とするのは、おもに次に挙げる個人・団体である。
【公安警察のおもな監視対象】
・テロリスト(及びその兆候が見られる人物や団体)
・過激な言動を繰り返す左翼団体
・過激な言動を繰り返す右翼団体
・過激な思想の政治団体
・在日外国人の活動団体
・日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派(革マル派)など
・過激な思想の宗教団体
・自衛隊(陸上・海上・航空すべて)
先述したように、公安警察の任務というのは「日本の治安を維持すること」だから、それを脅かす恐れがある組織や人物は監視対象になる。
国家を転覆させる恐れがある動きや計画を排除するのが目的のため、それなりの規模があって影響力も大きい団体や組織の名が挙がっている。
この中に、自衛隊の名前が挙がっていることに疑問を抱いた人もいるだろう。自衛隊は言うまでもなく、治安を維持する側だ。
実は、これにはちゃんと理由がある。自衛隊というのは「戦闘力」という大きな力を保持しているので、そこから重要な防衛機密が漏れたり、力を背景に日本の国体を揺るがすような行為に出るといったことがないとは限らない。そうしたことのなきよう、その管理や運用が正しく行なわれているかどうかを監視するのである。
※本稿は、『警視庁公安部外事課 スパイ・テロを水面下で阻止する組織の実態』(光文社)の一部を再編集したものです。
『警視庁公安部外事課 スパイ・テロを水面下で阻止する組織の実態』(著:勝丸円覚/光文社)
日曜劇場『VIVANT』(TBS系)の監修もつとめる元警視庁公安部外事課の著者が、
日本を舞台に繰り広げられるスパイ活動の実態を明かす。




