母親がシングルマザー

原作赤坂アカ・作画横槍メンゴの漫画『【推しの子】』を原作としたアニメ『【推しの子】』は、第1話を映画館でも公開するなど宣伝手法とともに話題になった。

本作は、その名の通り主人公が「推し」のアイドルの子どもに転生する物語である。アイドルのアイは主人公を、シングルマザーとして出産することになるのだ。とくに映画館でも公開されたアニメ第1話において、母の愛は強調される代わりに、父はぽっかりと不在となっている。

『「夫婦」不在社会』(著:三宅香帆/講談社)

あるいは井上雄彦の漫画『SLAM DUNK』を原作に井上雄彦自らが監督した『THE FIRST SLAM DUNK』。本作の主人公となる宮城リョータの母も、シングルマザーである。

父だけでなく、兄をも亡くしたリョータが、どのように母、そしてバスケと関係を築くのか。この点が映画のひとつの重要なカタルシスを生んでいる。