「父は不在である」という状況

問題はここからだ。あなたはこの事実に今まで気づいていただろうか? ぶっちゃけ私がここで強調しないと、「父は不在である」という状況に気づかなかったのではないだろうか?

つまり私たちはシングルマザーの物語に慣れ切っている。

これはどういうことだろうか?

誤解しないでほしいのだが、私は決して現代の父親が育児参加していないからだなどと言いたいわけではない。文芸は現実ではない。私の周囲の父親は超絶・育児参加している。そういうことではなくて、ここにあるのは、「不在」の問題なのだ。

※本稿は、『「夫婦」不在社会』(講談社)の一部を再編集したものです。

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