聞こえにくい原因は年のせいじゃなく耳垢のせいかも!?

お年寄りといえば、耳が遠くても当たり前と思っていませんか? 確かに年とともに耳が聞こえにくくなる「加齢性難聴」は、避けがたい老化現象のひとつです。

子どもや10代の若者には聞こえる、蚊の羽音のようなモスキート音は、20代になると多くの人が聞こえなくなります。つまり、20代という若い段階から、聴力低下はスタートしているのです。

(写真提供:Photo AC)

やがて70〜80代になると、モスキート音のような高い周波数の音だけでなく、ほとんどの音域が聞こえにくくなります。

その事実を知っていてもなお、介護のプロは疑います。「このおじいちゃんの耳が遠いのは、加齢性難聴じゃないかも?」。というのも、聞こえにくさの原因が、たまりにたまった耳垢であることが、往々にしてあるからなのです。

実際に私の経験からも、一昔前までは耳垢がたまっている方が多く見られました。特に男性が多かった印象ですね。

ご高齢になるとどうしても耳掃除など、自らの身の回りのケアがおろそかになりがちです。「最近、親の耳が遠くなった」と感じたら、耳の状態を確認してみてください。補聴器を利用しているのなら、電池切れもチェックしましょう。

耳の入り口から鼓膜まで、耳垢でふさがれた状態を「耳垢栓塞」といい、難聴を引き起こすことが知られています。

アメリカの高齢者向け施設での調査では、60%以上の入所者に耳垢栓塞が認められたとか。その後、耳垢栓塞を取ると、聴力だけでなく認知機能も改善されたそうです。耳の聞こえは、認知症にも深く関わっているのですね。

耳垢栓塞になると、家で取り除くことは困難。そんな事態にならないよう、定期的に耳鼻科に行き、耳の機能チェックと耳掃除をしてもらうと安心ですね。

「コレ」で解決!
老化と決めつけず、耳垢&補聴器チェック!