Q:小一郎を演じる仲野さんにとって、菅田将暉さん演じる竹中半兵衛はどのような存在でしたか?

最高でしたね、本当に。もうすばらしかったとしか言いようがありません。将暉が「豊臣兄弟!」に参加してくれるだけでうれしかったのですが、まさか半兵衛としてこんなに長く一緒にいられるとは思っていませんでした。

(『豊臣兄弟!』/(c)NHK)

しかも、あれだけ命を削って作品と向き合ってくれたことが本当にうれしかったです。感謝しかありません。半兵衛をあそこまで魅力的に演じられる人はほかにいないと思います。

脚本を読んで勝手に想像していた半兵衛よりも、何倍も奥行きがあって、人間味があって、どんどんカラフルになっていくような感覚がありました。圧巻でしたね。小一郎や秀吉にとっても、非常に早い段階から仲間になってくれた軍師だったので、半兵衛との別れはとてもさみしかったです。

Q:最後は桜が舞う中で半兵衛は旅立っていきました。家臣たちも集まっていましたが、撮影現場はどのような雰囲気だったのでしょうか。

撮影の雰囲気はとても良かったと思います。別れの場面は、どうしてもナーバスな気持ちが現場を包み、重苦しい空気にもなりかねないので、壮亮君が「もうどこまでも楽しくやろう」とみんなの意識を共有してくれたんです。

半兵衛をみんなで運ぶ場面も、どこかお祭りのような空気がありましたし、戦況が変わった後の豊臣軍の高揚感も含めて、できるだけ生き生きと表現しました。半兵衛から見て、「この人たちと離れたくない」と思えるような空気を作るためには、僕たち自身が一番楽しそうでいることが大事だと思ったんです。

(『豊臣兄弟!』/(c)NHK)

みんなでサッカー観戦をしている時のような熱量で、その場を楽しむエネルギーを全力で表現しました。 撮影当日は、将暉が大きく減量して臨んでいました。

その姿を見れば、どれほどの覚悟でこの撮影に臨んでいるのかすぐに分かり、現場にいる全員が「何としてもこのシーンをいいものにしなければいけない」という気持ちを共有していたと思います。全カットに、そうした気迫が全カットに込められていました。