新常識 話し上手になるために練習する

せっかく得た知識はうまく伝えたい

観光地に行くと、ボランティアで地域の観光ガイドをやっている高齢者をよく見かけます。彼らもその地域に関する詳しい知識は持っていますが、それだけでは観光客に相手にされません。

『死ぬまで楽しく生きる本』(著:和田秀樹/エクスナレッジ)

お寺や神社の由来といった知識は、それこそスマホですぐに調べられる時代ですから、マニアックな知識やニッチな情報を持っている人のほうがありがたがられます。

実際、人気のガイドさんは話し方の上手な語り部です。でも、最初から話し上手だったわけではないでしょう。何十人、何百人もの人をガイドして、そのスキルを学んできたのだと思います。

このようなガイドさんたちの学びこそ、今お話したインプット型からアウトプット型への転換なのです。

日本人は読書好きで、ものすごく知識が豊富な人が多いのに、その知識を人にうまく伝えられない人が多いと思います。

例えば、「昨日読んだ本がおもしろかった」と人に伝えたとします。すると「どんなところがおもしろかったの?」と返されます。でも、そのおもしろさをうまく伝えることができない。そんな人が多いような気がします。

話しの聞き手からすると、一生懸命話してくれているのはわかるけど、何を伝えたいのかさっぱりわからない。だから、話がつまらなくなって、飽きてしまうのです。それ以上話し続けたら、相手から迷惑がられるだけでしょう。