患者数が増えた背景
15年から24年の間に500万人以上も患者数が増えた背景には、いったい何があるのでしょうか。慢性腎臓病を引き起こす主な疾患として、糖尿病や高血圧といった生活習慣病がありますが、治療薬は進化していますし、近年になって著しく数が増えているわけでもありません。
急増している主な原因、それは、年をとること。いわゆる加齢です。ネフロンは年齢を重ねるにつれて数が減っていきます。それにともなって、腎臓の機能も自然に衰えて、原因となる疾患を抱えていなくても、慢性的に腎機能は低下してしまうのです。
慢性腎臓病を患うリスクは高齢になるほど上昇し、患者の約2000万人は大半が高齢者です。成人全体では5人にひとりですが、70代では3人に1人、80代以上では2人に1人という高確率で慢性腎臓病を患っています。
<『長生きは腎臓が10割: 腎機能を高めて健康寿命を延ばす最高の習慣』より>
長生きが当たり前になったことで、高齢になるほど患うリスクが高まる慢性腎臓病に直面する人も増えているというわけです。もはや、慢性腎臓病は誰もが目を背けることができない問題であり、新しい国民病といっていいでしょう。
