毒があるほど面白い

高野 確かに、なんでも毒があるほど面白いですよね。

養老 俺のおじさんに警察官がいてね。戦前は内務省の警察畑で、戦後は防犯部長なんかをやってました。国が有害図書防止条例をやったとき、委員会で国側に立って委員会で答弁してるんです。

今でも家に、国会委員会の記録があります。俺は京都のマンガミュージアムの館長を10年やったけれど、おじさんは警視庁で有害漫画の取り締まりをやってた。

今じゃ考えられないでしょう。漫画も市民権を持ったから。

※本稿は、『“幸せ”よりも “居心地”のよい生き方』(ビジネス社)の一部を再編集したものです。

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“幸せ”よりも “居心地”のよい生き方』(著:養老孟司、高野利実/ビジネス社)

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東大時代の思い出、自然と人間、がんとの向き合い方、理想の医療、そして明治以来の日本人が抱えるストレスまで、縦横無尽に語り尽くす。