2021年、若手落語家の登竜門「NHK新人落語大賞」で、女性として初めて大賞を勝ち取った桂二葉(かつらによう)さんは、上方落語界の旗手として活躍中。二葉さんに続いて、昨年2人目の女性受賞者となった春風亭一花(しゅんぷうていいちはな)さんは、この秋真打昇進を控えた江戸落語の実力派です。普段から「姉さん」「一花さん」と呼び合う間柄の2人が、お互いの第一印象から噺家としての喜びまで、思いの丈をたっぷりと語り合います。(構成:平林理恵 撮影:橘蓮二)
師匠と同じようにやるのでは駄目
二葉 私が弟子入りしたときは、落語は女には無理やみたいな空気が強かった!
一花 そうでした。「一朝師匠が女性の弟子を取るはずない。いったい何がおきたの?」っていう、周囲の空気は間違いなくありました。
二葉 それが一花さんがさっき言うてはった「挫折」?
一花 いえ、問題はその後で。落語って、台本に書いてあるものを読むのではなく、その人が噺すものだと思うんです。私はそれがわかっていなかったので、師匠や先輩から口伝で教わったものをまずは一字一句教わった通りにしゃべっていました。それこそ、息継ぎとか声の高低までなるべく真似するように。
二葉 自分の持っている間と違えば違和感になるし、なんか変やな、口にしにくいな、自分になじまへんな、っていう所は必ず出てくるもんなんやけど。