世話係となった私は、孫可愛さゆえに《保育おばあちゃん》を続けた…(写真:stock.adobe.com)
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心配すべきは孫ではなく

仕事を辞めて、男女2人の孫の世話係に専念し始めたのは28年前。まだ働く母親に対する保育支援もほとんど整わない時代のことである。

世話係となった私は保育園や塾の送迎、小学校の保護者会など、孫可愛さゆえに《保育おばあちゃん》を続けた。そして今、社会人となった孫たちはそれぞれ自立していった。

上の孫娘は年明け、単身マンションへ転居。「これから2年間で結婚する!」と宣言した。活動的な彼女は同時に、「婚活サイトを活用する」と言うではないか。《昭和の化石人間》である私は「だまされるのでは……」と心配するばかり。

そういえば昔は年頃の女性がいると「こんな人がいるけどどう?」と声をかけてくる《親切おばさん》がいたなあ。現に私は、その《親切おばさん》の紹介で結婚に至ったのだ。今はそんなことは余計なお節介で、他人に干渉しない世の中らしいが。

孫は実際にサイトを活用して男性に会っているようで、私はただ一人、ヤキモキしていた。そんななかでふと気づいたことがある。

心配なのは、孫よりも後期高齢者となった私のほうではないのか。人生のハッピーエンドに向けて準備を進めるべきであり、私には孫の心配をしている時間は、もう残されていない!

そう考えるようになった今は気持ちも落ち着き、彼女からの結婚報告を楽しみに待つばかりである。

 


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