人生を楽しむために前向きに節約しよう

このような厳しい現状でもっとも大切なのは、手持ちの資金を「増やす」のではなく「減らさない」ことといえます。

まず肝に銘じてほしいのは「だまされない」こと! 高齢者世帯では、固定電話を設置している家が多いため、電話を利用した詐欺に狙われやすいのです。常に留守番電話にして、必要な時だけ折り返すのがよいでしょう。

また、株式投資を検討している方もいらっしゃいますね。けれども、投資は言い換えれば「ばくち」ですから、もともと精通している方以外は、老後になって手を出すのは危険。日本銀行が政策金利を1%に引き上げたことを受け、メガバンクが8月から預金金利を0.4%に引き上げたので、現金で預金しておいたほうが安心でしょう。

また賃金アップやボーナスとは無縁のシニア世代は、「出る」ところをしっかり締めることも必要です。光熱費やガソリン代、携帯電話の料金など、毎月支払っている固定費の内訳を改めて見直す。不要な生命保険の解約を検討したり、携帯料金は格安のキャリアに乗り換えたりして出費の幅を縮めましょう。

インターネットを活用するのもおすすめです。家電の値段を比較できたり、市場に出ない「訳アリ」の食料品を安く買えたりと、便利なサイトがいろいろあります。映画だってサブスク(定額制動画配信サービス)を利用すれば、自宅で安く見ることができるのです。

さらに日々の生活でも、細かい工夫が肝心。買い物をするときは、ゲーム感覚で節約を心がけましょう。たとえば、スーパーでの買い物は1回2000円までと決めたとします。その際に、2000円をすべて使ってしまうのではなく、少しでも残そうと意識する。それで500円残ったら、貯めておく。1ヵ月に10回貯めれば5000円です。

もちろん、節約したお金をすべて貯める必要はありません。5000円あれば、行きたかったレストランでランチができます。1年貯めれば、6万円。夫婦で旅行を満喫できる金額です。

この物価高は、お金の使い方をさらに見直すいいチャンス。まずは節約の工夫を楽しむ。さらにその副産物としてお金が貯まれば、好きなことに使う。そのように考えれば、家計の見直しも少しは苦痛ではなくなるはず。無駄な出費を減らし、日々の暮らしを楽しみながら、前向きにサバイブしていきましょう。

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