会社としてできること 

会社が本当に守らないといけないもの

会社がまず理解すべきなのは、SNS は社員個人の問題ではなく、企業リスクの一部だということです。

社員が会社名を書いていなくても、部署名、仕事内容、社内の出来事などがネガティブな内容で投稿されれば、企業イメージと結び付くことがあります。

次に重要なのは、SNSガイドラインを具体的にすることです。「誹謗中傷をしない」だけでは不十分です。

・社内の人を投稿のネタにしない
・特定可能な情報を書かない
・評価を下げる表現をしない
・削除しても責任は消えない

ここまで具体的に示す必要があります。

また、管理職への教育も重要です。上司の発信は、単なる個人の投稿ではありません。部下との立場の差がある以上、本人は冗談のつもりでも、受け手には圧力として伝わることがあります。

そしてもう一つ大切なのが、相談できる環境を作ることです。被害を受けた社員が、「嫌だ」「やめてほしい」と言える職場であれば、多くの問題は大きくなる前に止められます。

SNSのいじり投稿は、単なる投稿トラブルではありません。その会社が、人をどう扱う組織なのかを映し出します。だから、会社が守るべきなのは体裁ではなく、人です。

社員が安心して声を上げられる環境こそが、最大の防犯になるのです。

※本稿は、『これだけで、逮捕 「知らなかった」では済まされない29の落とし穴』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

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