品格あるマウントの基本とは

もちろんただ相手の自信を削り、敵意を煽ることが、人生においてプラスになることはほぼありません。

ただ、これを「持てる者が自分よりも格下の相手をいたぶるのはよくない」と安っぽいきれいごとで片付けてしまうのはもったいない話でもあります。

受け手の心に自信がないのは、貴方のせいではありません。果たして「自信がない相手」の持つネガティブ感情を、すべて貴方が背負う必要があるでしょうか。

相手が勝手に貴方と同じ土俵に立ち、勝手に比較し、勝手に自己嫌悪に陥る。それは相手の脳内の問題であり、貴方が自分の幸せを制限したり、事実を隠蔽したりしてまで付き合ってあげる義理はありません。そこで悠然と振る舞い、格上であることを思う存分見せつけてなお、相手のひがみや妬みに対して堂々としていられる。そのことこそが、品格あるマウントの基本でしょう。

自分がマウントをとってしまっているのではないか、と怯えるよりも、「不満があるなら、貴方も同じ場所までのぼっておいでなさい」と穏やかに微笑んで突き放すこと。品格を保つには、静かに冷たく心の距離をとることです。

※本稿は、『ロンドン紳士と脳科学に学ぶ 品格のあるマウントのとり方』(日経BP)の一部を再編集したものです。

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