(写真提供:Photo AC)
大学病院とはどんなところなのか。なんとなく怖いイメージを持っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。「大学病院は、とんでもないところでも、怖いところでもない。開業医も、大学病院の医師も、患者のために役立ちたいと思っている」と語るのは小児外科医である松永正訓先生です。そこで今回は松永先生の著書『大学病院の正体-手術、人事、教育、研究のすべて』より一部を抜粋し、「大学病院の舞台裏」をお届けします。

「専門医」と「指導医」。どっちがすごい?

「専門医」という資格は実は大したことはない。その分野に関して「一応」習得したという感じだ。小児科専門医は卒後6年目で、内科専門医も卒後6年で取得可能である。外科専門医も同様だ。それでもその過程で研修している医師たちは相当つらいらしく、SNSにはその大変さ、面倒さにグチがたくさん投げられている。そんなに大変?

かつては専門医という資格は、その科の学会が独自に認定していた。ぬるい科もあれば、厳しい科もあった。最も厳しいと定評があったのは小児外科である。

専門医の資格の基準がバラバラだと患者から信頼されないとの判断から、第三者機関として日本専門医機構が発足した。2018年からは統一された新しい制度で専門医の養成が始まった。いいことだと思う。

ほかの科もみんな小児外科並みになったので、内科とかはしんどいかもしれない。