指導医とは

指導医とは文字通り、若手外科医を育てる医師。つまり先生の先生である。指導医を取ってはじめて外科医は一人前であろう。内科系にも指導医という資格はあるが、それを取ろうとする医師はあまり多くないと聞く。理由はシンプルで、小児外科の指導医になるためにはメジャーと呼ばれる難しい手術を一定数経験しないといけないため、指導医は大きな価値がある。ここが内科と外科の違いで、外科医は生涯を通じて手術の修練を積んでいく。

小児外科の指導医になるためには15年以上の外科医の経験、そのうち10年は小児外科だけをやっており、学会発表10回以上、論文発表5編以上が必要。そして、新生児手術40例以上、メジャー手術を40例以上経験しなければならない。ただし同じ疾患は4例までしかカウントされない。

(写真提供:Photo AC)

新生児手術とは、生後28日以内の赤ちゃんであれば何でもいいわけではなく、食道閉鎖症・腸閉鎖症・横隔膜ヘルニア・臍帯ヘルニア(腹壁破裂)・消化管穿孔の五つは執刀経験がなければならない。

メジャー手術とは何か。たとえば小児がん。それ以外は、胆道閉鎖症とか胆道拡張症とか鎖肛とヒルシュスプルング病とかの大掛かりな手術である。