15歳で音楽学校へ専科を経てトップに
小学校5年で宝塚の魅力に本格的にはまって、そこから宝塚音楽学校受験にまっしぐら。幸い、15歳の中学卒業時に音楽学校に入学させていただき、在団中は新旧の宝塚大劇場とお稽古場、東京のTAKARAZUKA1000days劇場から新しい東京宝塚劇場の落成と、さまざまな節目を経験できました。
そこには宙組発足と、星組トップスター就任という、自身にとって大きな転機もあり、まさに風を受けながら《転がり》続け、苔むさないでやってこられたと思います。
退団後もミュージカルやコンサート、ダンス公演、朗読劇など、さまざまな舞台に立たせていただけているのは、本当にありがたいこと。作品ごとに出会いと別れがめまぐるしく入れ替わるサイクルの中で、舞台人としての自分と向き合ってきました。
よく、「ダンス、歌、芝居のどれが一番好き?」と聞かれますが、これが難しい質問で。宝塚に入るまでは、ずっとダンスが好きだったのです。
でも、入団後に「演じること」を学んでから、ダンスも歌もすべて芝居に通じているとわかり、それぞれのシーンでドラマを伝えることが大事だと思うようになりました。
その気持ちをダイレクトに表現できるのは、やっぱり生の舞台ですね。やり直しができないという緊張感の中で、スタッフと、劇場に集ってくださる観客のみなさまと一緒に舞台を作り上げていく。それは幸せ以外の何物でもありません。そこには一期一会の潔さもあります。
小学生の時に舞台人を夢見た日から長い年月が経ちましたが、舞台への情熱と、劇場という空間が私の居場所だという思いは、ずっと変わっていません。