とても面白い表現ですよね。これぞニューヨークというスタイリッシュな感覚ですし、同時に、いらないものを削ぎ落として神髄に近づいていくという意識は、日本舞踊や能にも通じる。汲めども尽きない探究心がどんどん湧きあがってきます。

9月には『TUMBLEWEED』のために2週間ロンドンに渡り、イギリスでダンサー・振付家として活躍中の益井悠紀子さんに師事してきます。益井さんとは昨年末に柚希礼音さんと2人で演じたダンス劇『マイ フレンド ジキル』ではじめてご一緒して、まさに「演じるダンス」を教えていただきました。

この作品ではジキルとハイドという対極の人物像を、ダンスを通して演じたのですが、骨格を動かしたり、マイムを取り入れたりしながら、人物の違いを客席に伝えることを学びました。

よく、笑顔を作ると、その表情筋に連動して気持ちも明るくなるといわれますが、踊り込んでいけばいくほど、役の感情があらわになっていく。そのような身体からのアプローチが面白くて。

この機会に益井さんのメソッドをしっかり吸収し、作品に生かしたいと、楽しみにしています。

<後編につづく>

【関連記事】
<後編につづく>湖月わたる、宝塚退団20年「舞台はやめられない。〈ダンスは50歳から〉の言葉を胸に」
湖月わたる「宝塚退団の1週間後に〈高等学校卒業程度認定試験〉を受け、父との約束を果たした」
世代を超えた宝塚OG鼎談 麻実れい×湖月わたる×咲妃みゆ 母と娘・息子を演じる『平家物語』「地味に頑張るのが好きな私たち」