夫が亡くなった

夫が倒れたのは、私が退院してからまもなくのことでした。

私を気遣ってか、生来の病院嫌いのせいか、限界まで痛みを我慢していたようです。ビールとウイスキーとタバコが大好きだったのですが、やっと病院に行ってもいいと言ってくれたときには、かなり病状が進行していました。

かねてから「自分は絶対に長患いはしない。迷惑をかけたくない」と言っていたとおり、入院から1か月もたたずにあっという間に亡くなってしまいました。

有言実行だと、いろんな人が驚きました。辛いとか痛いとかは一言もいわなかった。

<イラスト:みつはしちかこ『ひとりを楽しむ小さな習慣』より>