哲人は使い続けたい
日本一になった21年は137試合、連覇を果たした22年は130試合に出場したものの、23年からは故障による離脱を繰り返しながらプレーを続けている。
例えば23年、あるいは24年のことだ。
キャンプ期間中、哲人は期する思いがあったのだろう。非常に熱心に練習を続けてきたのに、開幕早々にリタイアを余儀なくされ、その後も離脱を経験した。それでも試合に出ていたけれど、なかなか結果に結びついていないのが実状だった。
あれだけの選手だから、僕から技術的なアドバイスをすることはない。ただ、哲人に関しては、「こういうことに取り組んでみたら?」とコンディション面での話をしたことはある。なかなか調子を取り戻せないときは、肉体的にきちんと潜在能力を使い切れていないというか、眠っている部分があることが多い。だから、そこを刺激する、起こしてあげることはすごく重要だ。そんな話をしたことはある。
決して、僕自身の経験を押しつけるつもりはないし、それを受け入れるかどうかは本人次第だけど、何かの参考になるかもしれないという思いで話をした。
けれども、たとえどんなに成績が振るわなくても、試合に出られる状態であればスタメンで起用し続けるつもりだったし、その考えは監督退任までずっと変わらなかった。
チームに在籍しているメンバーの顔ぶれを見て、「誰をセカンドで起用すれば勝つ確率が高くなるか?」を考えたら、間違いなく哲人しかいない。体調面を考慮して、あえて休ませることはあったとしても、基本的には哲人は使い続けたい。
その思いはずっと変わらなかった。
