年取るほどに人間を見る目が豊かになる

年を取るということは暦の上の年齢を重ねることですね。

確かに肉体的にも衰えますし、気力の点でも、壮年の活力にあふれていた時代とはちがいます。欲望も質的、量的に変化します。

『宇野千代のことば 書いて、恋して、おしゃれして』(著:宇野千代/平凡社)

しかし、心まで衰えるということはありません。むしろ、欲望の整理された分、抽象化され、純化されるといってもよいのではないかな。

というよりも年取るほどに人間は精神的な分量がふえますから、人間を見る目が豊かになるのではないでしょうか。