せい一ぱいに生きることで死を忘れる

死はいつ来るか分らない。

しかし、その死の来る瞬間まで、せい一ぱいに生きることで、死を忘れる。

そして、熟睡出来る夜のように、ころりと死に入ること。

私はこのことを、空想でなく考えられるようになったから不思議である。

※本稿は、『宇野千代のことば 書いて、恋して、おしゃれして』(平凡社)の一部を再編集したものです。

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