聖書が明かす「世界最古の職業」としてのスパイ

スパイの歴史を遡っていくと、それは近代国家の誕生よりもはるか昔、古代の神話や信仰の世界にまで辿り着くこととなる。

先述の通り、売春婦などと並んで「世界最古の職業」と称されるスパイだが、これは単なる比喩ではない。

敵の戦力を知ること、土地の豊かさを調べること、戦うべきか退くべきかを判断すること。こうした情報収集は、人類が集団で生きるようになった瞬間から欠かせない営みだった。

驚くべきことに、その痕跡はキリスト教の聖典『聖書』の中にも残されている。現代のCIAやMI6が行なうインテリジェンス活動の原型ともいえる任務が、数千年前の物語として記録されているのだ。