国の制度に救われる人とは

母がいると家の片づけに集中できないという問題もありました。

私ひとりなら、食べたい時に適当なものを食べながら、少しずつでも作業を進められるところ、母は食後に薬をのまなくてはいけなかったので、朝昼晩のご飯づくりはマスト。メニューを考え、車を出してスーパーへ買い出しに行ったりしていると一日はあっという間に終わってしまいます。

デイサービスのショートステイ(短期入所生活介護)の存在を知ったのは、ずっと後のこと。家が片付くまで母を施設に預かってもらうという手があったのです。

でもそのための手続きを私はしていませんでした。母がパーキンソン病であると判明した時に、東京の役所で要介護認定を申請して認定を受けていたら、引っ越してからのさまざまなことがスムーズに行えたのに、と後悔しきり。

その一方で、介護においては受け身でいてはダメなのだという学びがありました。

国の制度に救われるのは、自分なりにどんな制度があるのかを調べて、能動的に行動する人だけなのです。

※本稿は、『今だから笑える 笑えない介護の話』(小学館)の一部を再編集したものです。

前向きな介護のヒント
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