2023年10月、パレスチナのイスラム組織ハマス(イスラム抵抗運動)がイスラエルに越境攻撃を仕掛けた。イスラエルの民間人を含むおよそ1200人を殺害し、およそ250人を人質にした。このハマスの行動は許されるものではないし、今の事態を招いた責任は大きい。
しかし、それに対するイスラエルの報復攻撃は想像を絶するものだった。7万人以上のガザの人々を殺し、190万人以上の人々の家屋を破壊したのだ。
06年にハマス政権が誕生して以来、ガザ地区ではイスラエルによる封鎖が続いていた。さらに08年から4度にわたってイスラエルの侵攻があったのだ。ガザでは経済が疲弊し、若者は希望を失った。そんななか、起こった事件だった。
ガーダはイギリスの大学で博士号を取った後、ガザに帰ろうとする。しかしイスラエルによる封鎖のため帰国は許されなかった。10年、ガーダと彼女の家族は妹(四女)のいるカナダへの移住を決意した。
しかしガーダのほかの兄妹や親戚は今もガザにいる。ガザ市に住んでいた妹(次女)家族は、イスラエル軍からの命令により南部に避難したという。
交通手段もなく、3日間かけて歩いてやっと南部の避難先にたどりついたが、そこでイスラエル軍による爆撃にあった。そのとき妹(次女)の3歳の孫娘が犠牲になった。ガーダはその日、36人の親族を亡くしたという。
24年には200人を超える親族が犠牲になり、 彼女はそれ以後、数えることをやめた。