日本笑いヨガ協会の活動のひとコマ。代表の高田佳子さん(中央)の指導のもと、楽しく行われている(写真提供:日本笑いヨガ協会 以下同)
「笑う門には福来る」と言われる通り、実際に笑いは体に良い影響を及ぼすという研究結果があるそうです。そのパワーを利用した健康法を実践する人たちに、効果のほどを聞いてみると──(取材・文=上田恵子)

笑う動作を繰り返すと体に変化が

コロナの影響でこのところ人と会う機会が減ったせいか、最近笑っていない気がする。ある日、編集部から「笑いは免疫力アップに効くらしいですよ」と聞いて調べていたら、「日本笑いヨガ協会」という面白そうな団体が見つかった。講座の写真を見ると、和気あいあいでとっても楽しそう! さっそく、代表の高田佳子さん(62歳)に会いに行ってみた。

「笑いが免疫力アップにいいというのは本当です。研究でも実証されていますし、実際にやると効果が実感できますよ」と高田さん。

笑いヨガとは、笑いの体操と呼吸法を組み合わせたもの。「ホッホッ、ハハハ!」と笑いながらリズミカルな呼吸と手拍子を繰り返し、心と体を元気にするエクササイズだ。高田さんは2008年に出合い、試してみたところ、その日のうちにガンコな肩こりが解消。効果の大きさにたちまち夢中になった。続けるうちに睡眠の質が改善し、イライラすることも減るなど、心身ともに健康になったという。

「私はもともと《笑い》に興味があり、一級建築士として人が笑顔になれる空間づくりを考えたり、その後はイベントプロデューサーとして海外から大道芸人を招いたりしてきました。そんな私がたどり着いたのが、1995年にインド人医師によって考案された笑いヨガだったのです」

高田さんは、笑いヨガをベースにしたトレーニング法、通称「笑トレ」を開発。以来、地方での体験講座や講演会を通じて笑いヨガを全国に広める活動を精力的に行ってきた。(現在はオンラインでの活動が中心)