霜月「木ノ芽琥珀」

若芽がのった
透明な琥珀の中には、
山椒の香りが
閉じ込められて

賀茂川を北上し、上賀茂神社へ至る御薗橋よりさらに北のあたり。家族で営む小さな店の一品ですが、店主が二十年ほど前に考案し、香りのかけらをいただいているようなインパクトに、今では春から初夏にかけての名物菓子となりました。

寒天と砂糖で作る琥珀という透明な菓子に、天然の山椒の実のエキスがたっぷり入っていて、口に含むとふわっと爽やかな芳香が広がります。琥珀の上には山椒の若芽がのっていて、なんとも可愛らしいのですが、見た目の印象以上にしっかりと香りが詰まっていて、まさに「小粒でもピリリ」という感じです。

基本的には季節限定ですが、時にはお得意さんの茶道の先生から、新春の茶席の菓子として特別注文がくることもあるそうです。京都では山椒好きの人が多いため、密かに楽しみにしている人も少なくありません。遠方への発送が可能なのも嬉しい限りです。