なぜ移住先として茨城県が人気なのか

前年比2倍の移住相談を受ける支援センター内の茨城県のブースを訪ねた。

移住相談員は人気を集める背景をこう話した。

移住を検討するための資料が揃う移住支援センター(著者撮影)

「特に茨城県内でもつくば市など県南地域への移住相談が多く、東京からの近さが優位に働いていることが一つの要因かと感じています。海も山もあるのんびりとした環境でありながらも、1~3時間で首都圏へ出られる距離の近さが、茨城県特有のポイントになっていると思います」

相談者からは、

「東京や首都圏でできた縁を切りたくない」

「何かあったらすぐ東京に出られる場所を探している」

「毎日会社に行く必要がなくなった」

コロナ前は聞かれなかった声が聞かれると言う。

国立の筑波大学があり、教育環境が整ったつくば市が圧倒的な人気で、秋葉原駅(東京都千代田区)とつくば駅(茨城県つくば市)を結ぶ鉄道路線「つくばエクスプレス」沿線上の守谷市も人気があると言う。つくばエクスプレスは秋葉原~つくば間を45分(快速の場合)で結ぶ。

また、JRの在来線快速に乗れば東京の玄関口「上野」まで約40分の取手市にも注目が集まっている。移住相談員はこう話した。

「がらりとライフスタイルを変えるというよりかは、引越しに近い感覚です」