年齢を重ねるごとに失われていくフレッシュ感。その理由の一つが、大人特有のニオイ「気づきにくい自分のニオイは、神経を使いすぎるくらいでちょうどいいと思っています」と山本浩未さん。今回は、暑い季節にも爽やかな女性を目指すための頭と髪、口、ボディのニオイ対策を、専門家とともに考えました(撮影=天日恵美子 イラスト=野田あい 構成・文=片岡えり)
【頭皮・髪】のお悩み
回答者/資生堂・勝山雅子さん
Q そもそも、加齢臭って?
皮脂が酸化して発生するノネナールという物質が、加齢臭の代表的な成分です。酸化したままの皮脂が残っている人はニオイが強くなる可能性があります。自分の加齢臭を確認するなら、使用済みの枕カバー、スカーフ、ジャケットの襟などを嗅いでみましょう。全身のノネナールはコエンザイムQ10を1ヵ月ほど服用すると減少することが確認されています。
Q 髪のニオイが気になる。いい匂いを残す方法は?
指の腹を使って、地肌を丁寧に洗うことを意識しましょう。頭皮洗浄用ブラシでマッサージしながら洗うと、よりニオイ防止に効果的。毎日しっかり頭皮を洗っていれば特別なクレンジングは不要です。頭皮用クレンジングを使う場合は洗いすぎて潤い不足にならないよう、頻度を加減して。洗髪後、頭皮が湿った状態で長時間放置すると雑菌が繁殖しやすいので、すみやかに乾かすことも大切です。
Q ニオイを消す洗い方は?
汗や皮脂は睡眠中も分泌されるので、朝にシャンプーをすればいいのですが、難しい場合はドライシャンプーを使うと効果的。フレグランスなどで新たな香りを足す場合は、気になるニオイを消してからが基本です。
TSUBAKI お部屋でシャンプー 180mL ¥1,078(編集部調べ)/資生堂
緑茶エキスやミントを含んだ美容液ジェルを頭皮になじませると、液体に変わって揮発。シャンプーをしたような爽快感が瞬時に広がる。
スティーブンノル ドライ シャンプー N 80g ¥1,320(編集部調べ)/コーセー
ひんやりとした清涼感が続き、頭皮のニオイをリフレッシュ。きしみや白残りがなく、ベタつく髪もふんわり。爽やかな花の香り。