諦めなさい。高度なコミュニケーションが要求されているのだから
そのため、自分では仲間内の深いコミュニケーションをしているつもりが、相手は広いコミュニケーションととらえて、仲間内でのはずの情報を広く拡散されてしまいます。逆に、自分は浅いコミュニケーションですませるつもりが、深読みされて面倒なことにもなります。面倒だと思って反応しないと「既読無視の冷たい奴だ」と悪評が流されるのです。
こうしてSNSでは、知らず知らずのうちに、大勢の人との浅くないコミュニケーションに引きずり込まれてしまいます。
大変な労力がかかるうえに、いつでもどこでも接続できるというスマホサービスの特徴がゆえに、対面コミュニケーションの時間やひとりでじっくり考える時間がSNSによって奪われてしまいます。
結果として、あなたが「SNSに疲れた」「もうやめたい」と思うのは当然なのです。
※本稿は、石川幹人『生物学的に、しょうがない!』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
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