ものづくりの表と裏、両方知って

驚いたのは、企画を立ててからの展開の早さです。なにしろ「こういうことやりたいんですよ」と口にした2カ月後には、「東京ドーム決まりました!」と連絡がありましたからね。

僕的には「高校球児が地方予選で使うような球場でやれれば」くらいのイメージでいたのですが、いきなりトップの会場でやることに(笑)。責任の重さは感じるものの、ドームで野球ができるのはすごいことなので、元野球少年としてはワクワクしかありません。

何より育三郎さん、松也さんという、心からリスペクトしている先輩方が共に企画を盛り上げてくださっていることが本当に嬉しくて。城田さんも現場で一緒になったことはないものの、プライベートでお会いしたり、稽古場が同じだったりとご縁のある方。

「ACTORS☆LEAGUE 2021」でコミッショナー役の城田優さん
「ACTORS☆LEAGUE 2021」の「DIAMOND BEARS」の監督は尾上松也さん

こういう素晴らしい人たちと触れ合うことは得難い経験になるはずですし、特に今回は舞台ではなく野球というめったにない機会です。若い役者さんたちも、何らかの刺激を受けてくれるといいなと思っています。

僕自身、普段は運営側の皆さんが準備し、整えてくれた場に立って演じています。でも、今回担当しているのは舞台裏。エンターテインメントに関わる立場上、ものづくりの表と裏、両方知っておくに越したことはないので、そういった意味でも良い機会をいただけたと感謝しています。