娘はお姉さんになった

「ママ、シティが全然ごはん食べない」
「お水は?」
「飲んだ」
「お水飲めば大丈夫みたい、緊張してしばらくごはん食べない子もいるんだって」

数日経って落ち着いたのか、シティはごはんを食べるようになった。

シティとは白い猫で、キティちゃんをもじって、白いの「し」を頭につけて、シティにした。もう1匹は黒いハチ割れ、黒いの「く」を頭につけてクティとなった。わたしはシーちゃんクーちゃんと呼んでいる。

さて、猫との生活は数年経ち、彼らは病気にかかることもなく
(あーペット保険に入る必要なかったー!とうれしい悲鳴)
娘はすっかりお姉さんになった。

兄弟猫がケンカしていると(戯れあっているだけ)
「こらやめなさい、クティ」と飛んでいき、
「シティがやめてと言ってるでしょう?」
と、ハチ割れを抱きしめて説得する。

「ケンカはだめだよ」とクティを抱きしめる

娘が呼べば、2匹とも側にきてごろごろと喉を鳴らす。寝るときはみんなで寝る。時折、何故かわたしの首の上で寝る。苦しいと思って起きるともはやかなり重たい猫が全体重をわたしの首にかけている。どかしてもどかしても、乗ってくる。