101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

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『食器に紙一枚、思わぬ効果アリ』

大きな地震を経験した友人から、被害を受けたあと、片づけをしながら、思いがけない発見をしたと聞きました。

食器棚には転倒防止の金具をつけてあったものの、揺れで棚の食器がずれて、壊れてしまったものも多かったとか。

ところが、食器同士がすれて傷がつくのを心配し、重ねた間に一枚ずつ和紙を敷きこんであったお皿などは、みんな助かったと言うのです。紙一枚が滑り止めになったのでしょう。

食器の間に挟んだ紙が地震の際の滑り止めに(イメージ写真提供:写真AC)

 

私はもともと食器がぶつかる音が苦手なので、音を避けるために懐紙やエアークッションを挟み込んでいました。友人の話を聞いてから、小皿の五枚揃いなどを重ねてあるのを、ちょっと横から押してみたりしましたが、たしかに敷紙があるもののほうが安定しています。

音への考慮でしていたことが、地震の際にも役立つと教えてもらい、なるほどと思いました。

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