手前がオーストラリア産ショートグレインのリブアイ。塩のみでシンプルに焼いている。日替わりソースをつけても。取材日はしょうゆやフォンドボーを混ぜたもの。右奥は前菜の「3種類のシーフードカクテル」。ボイル海老と蒸し蛤、旬の生牡蠣の盛り合わせ。左隣はデザート「フルーツとソフトショコラ」。いずれもプリフィクス3000円から

六本木にオープンした気軽なステーキハウス

”大人のファミレス”をテーマに7月、六本木にオープンしたのがここ「アントルコート」だ。「記念日でも、肩肘張らず家族でステーキを楽しめる。そんな気軽なステーキハウスを作りたかったんです。もちろん、お子さんも大歓迎!」との嬉しい一言は、オーナーの加藤良介さん。ランチメニューは写真入りというわかりやすさもファミレスを標榜する所以だろう。

ランチのステーキはランプ、テンダーロイン、リブアイ、N.Y.サーロインアメリカプライムの4種で、サーロイン以外はオーストラリアのショートグレインかニュージーランド牧草牛。

「シェフスステーキサンドイッチ」。炭火焼にしたランプ160gを挟んだ豪快なサンドイッチ。オレガノとディル風味のコールスローとBBQソースが隠れた味の立役者。プリフィクスのメインとしても選べる

 

「ショートグレインとは、牧草を食べさせた後、100〜120日ほど穀物を与えて育てた牛。しっかりした歯応えと肉肉しい味わいが特徴」とは加藤さん。写真はそのリブアイで、備長炭で香ばしく焼きあげたステーキは一枚200gとボリュームもたっぷり。和牛とはひと味違うスッキリとした旨味、野性味あふれる力強い味わいは、リブアイならではだ。よりあっさりしてソフトな食感がお望みなら、テンダーロインがいいだろう。

単品もあるが、前菜とデザートがつくプリフィクスがおすすめ。堅苦しくなく雰囲気はシック。上質な時間を過ごせそうだ。