「京の素材のおかずプレート」1500円。水菜とハーブのサラダ、甘夏と人参のラペ、紫キャベツとビーツの甘酢漬け、丸茄子のカポナータ、小豆とベーコンのサラダ、冬瓜のすり流し、小芋のきぬかつぎ・柚子胡椒味噌、万願寺唐辛子のグリルなど、季節ごとに変わる野菜料理が充実。ローストポークやコロッケ、小鮎の南蛮漬け、加藤順漬物店のしば漬けなど、京の素材を堪能できる。プラス150円で写真右の赤米おにぎりかバタールを付けても

アートと楽しむ彩りプレート

さまざまなアートスポットが点在する京都にあって、昨年のリニューアルオープン以来、注目が集まる「京都市京セラ美術館」。和洋折衷の壮麗な本館や広場はそのままに新しい空間を設け、エントランスの近くにはカフェ「ENFUSE」が誕生した。

一日中陽射しが降り注ぐ明るく開放的な空間では、京都を中心に全国各地の生産者が大切に育てた食材を活かしたフードやスイーツを楽しめる。

人気の「吉田パン工房」のパンと、隠し味に白味噌を使う「九条ネギと丹波しめじとちりめんじゃこのピザトースト」850円。カレーやパスタ、スイーツや和菓子もある

出色はこの「京の素材のおかずプレート」。ビジュアルの美しさだけでなく、内容もバラエティに富み、15種類もの料理を盛り合わせた充実の一皿だ。

地元の豆腐屋さんの豆腐を使った塩豆腐や厚揚げの甘辛煮、鶏とひじきのおからコロッケ、黒七味を添えた京卵と和辛子のウフマヨ風、京もち豚のローストポークなど、洋風のおかずからおばんざいまで盛りだくさん。野菜はサラダ、甘酢漬け、カポナータ、グリル、すり流しなどで味わえ、おにぎりやパンを追加すれば、満足度はマックスに。

終日オーダーできるので、アート鑑賞を優先してゆっくり楽しむことができ、ブランチや早めの夕食にも最適。平安神宮や南禅寺にほど近く、散策途中のランチ処としても重宝する一軒だ。