売り上げが500%アップして営業も驚愕
TikTokは、「ショートムービー」と言われることからわかるように、60秒の短尺の動画が中心。2021年に投稿できる動画の長さが60秒から3分に増加したものの、時間のしばりがほぼないYouTubeとは違い、ぎゅっとエッセンスを凝縮した編集が必要になる。
しかも、オススメ機能で表示されても、最初にユーザーの興味を引かないとすぐに次の動画にスクロールされてしまうため、「冒頭の3秒が勝負」とけんごさんは言う。
「仮に、あと10年しか生きられないとしたら 何をしますか?」
という冒頭の語り掛けで、2021年2月に紹介した『余命10年』(文芸社文庫NEO)。
2007年に出版され、その後17年に文庫化された作品だ。著者の小坂流加さん自身も難病を患い、文庫化目前で亡くなっているという背景も交えて紹介したところ、17万いいね!がついた。
けんごさんが後日談として文芸社の社員に聞いたところでは、本作品は、けんごさんが紹介する2週間後に映画化のニュースを控えており、書店にプッシュをかける準備をしていたという。
「文芸社の営業さんは『まだ映画化の発表をしていないのに、とんでもなく売り上げがあがっているのだけど、なにこれ?』と戸惑ったようです。なんと売り上げが500%アップしていたとか」